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猫が落下中に体勢を戻す動きは、昔から物理学や生体力学の題材になってきた。世間では「猫は柔らかいから」と言われやすい。もちろんそれも間違いではないが、実際には背骨の構造、体の前後の使い分け、慣性の扱いが絡む。身近な動物の動きほど、研究で見ると急に深くなる。
猫の研究
山口大学の研究では、寄贈された猫の検体を用いて胸椎と腰椎の可動性を比較した。胸椎には片側47度までほとんど抵抗が生じない領域があり、最大では片側171度までねじれた。一方、腰椎は片側57度までだったとされる。
単純な回転ではない
空中で外から大きな力を受けずに向きを変えるには、体の各部分の動かし方が重要になる。猫は体を前半身と後半身で使い分け、背骨のしなやかさを利用して姿勢を戻す。柔らかいという一言の裏に、かなり具体的な仕組みがある。
かわいいで終わらせない面白さ。猫の身軽さは見ているだけで楽しい。けれど、体のつくりと物理を重ねて見ると、日常の動きが研究対象になる。私はこういう話が好きだ。身近なものほど、少し深く見るだけで別の世界に見える。
つい説明したくなる
猫の動きは見慣れているから、つい簡単に説明したくなる。柔らかい、身軽、反射神経がいい。けれど、見慣れた現象ほど、実際に測ると別の顔が出てくる。
背骨のどの部分がどれくらい動くのか、前半身と後半身をどう使うのか。そこまで見ると、猫の動きはただのかわいさではなく、体の構造と物理の組み合わせとして見える。
猫の記事でも、研究の入口になる。猫の話は癒やし系の記事になりやすい。でも、ネコひねりのような題材は、身近な動物から物理や解剖へ入れる良い入口でもある。かわいいで読み始めて、背骨や慣性の話に少し触れる。その距離感がちょうどいい。
まとめ
猫のネコひねりは、ただ柔らかいから起きる動きではない。背骨の可動性や体の使い分けが関わっている。かわいい動きの裏側にある仕組みを知ると、猫を見る目が少し変わる。